南欧風の外観に合うやわらかいイメージでまとめたデザインになりました。
車庫の方から玄関ポーチ前に続いてくる洗い出し仕上げのアールのラインでやわらかさを表現したみました。
門廻りは門柱＋植栽スペースといったシンプルなプランニングでしたが
その中に少し遊び心を入れてあげることで家の顔として門周りが華やかになりました。

擁壁があり高低差の有る場所で、ステップが端により過ぎない様に１段目を大きくとってあります。
門柱には、アイアンの壁飾りとテラコッタタイルをポイント貼りし、数枚をレリーフタイルにしてあります。
リビングの前にあたる場所には、少し高めの壁（建物のニッチに合わせて上部をアールカット）とシンボルツリー
（ジューンベリー）を置き、室内からも見えるようにスリットを設けてアイアンの壁飾りを取り付けてあり、
夜になるとライトに照らされるシンボルツリーが外側と室内の両方から眺められるようにしました。
擁壁の高さが設計GLより少し低かった為に、生垣部分の土をおさえるのに丸めの石を止石にしました。
建物が落ち着いた感じの南欧風なので、あまりうるさくならないような感じにしました。
その分、プロバンス瓦と車輪と石の脇役がポイントになりました。

車がたくさん駐車できるようにとのご要望で、駐車スペースの確保を第一にしましたが、
コンクリートや洗出しでしっかり固めた部分と、
自然石やコンクリート製の枕木でラフな感じにした部分を造り（駐車も大丈夫です）、
それらが自然に交わる様な感じにし、その間を玄関まで通じる大理石を敷いたアプローチｶﾞあります。
玄関脇に以前からあったソテツも一役買うことになりました。

南欧風なお家に似合う全体にやわらかい、キュートなイメージでプランニングにのぞみました。
車庫には洗出しとコンクリートとのつめたいイメージを曲線で目地をとりそこにはタマリュウでグリーンを・・
当初はお車３台分のみのご計画でしたが来客用としてサブに２台分のスペースを設け、
そこは玄関につながるアプローチにもなる場所なのでトータルでのデザインが必要になります。
カラーコンクリートを使いアールの曲線（メイン）コンクリート平板の飛び石風（サブ）でシンボルツリーの
ジュンベリーを交わすようにすすんでいきます。
８ｍぐらいの長さがあるので単調にならないように心がけました。
玄関ポーチ前に門柱を設けバランスを考え前の方にも塀を設置。
トータルでみると奥行きを活かしたやわらかい仕上がりとなりました。

爽やかな真っ白な外観に気品が漂うN様邸。